背中(広背筋、僧帽筋中・下部、菱形筋等)に効かせるトレーニング方法。

※難易度の高い種目のため、「初級編」と「中・上級編」にわけて解説。

初級編:伸張ポジション(スタートポジション)

  • フラットベンチを使用。背すじを伸ばす。
  • 20~30°程度の角度をつけて上体を構える。(肩に力が入らない角度を設定。)
  • 両足均等に、体重を乗せる。
  • 目線は、斜め前方。
  • ダンベルの向きは、若干外向き。(ダンベル側の肩関節=外旋)
  • 姿勢(背すじを伸ばす、縦軸の保持、目線)が維持できる範囲で、動作する。

<ポイント>この種目の魅力は最大限にストレッチ(伸張)をかけられること。
高重量を扱うよりも「いかに大きく丁寧にストレッチがかけられるか?」を目標にすることで、背中に刺激が入りやすくなる。

初級編:収縮ポジション

  • 息を吸いながら胸を張り、腕を引き寄せていく。(肘は曲げる。)
  • 腕は、身体から離さずに引き寄せる。
  • 上体が傾かないよう、姿勢を維持する。(背中を上から押さえるイメージ。)
  • 体重は、両足均等に乗せたまま。
  • 動作範囲は、肩甲骨の下・背骨側の筋肉が収縮するところまで。

<ポイント>ダンベルの向きは、広背筋の収縮を考えると ‘内向き’(肩関節内旋)となる。しかし、肩に力が入り背中の収縮が甘くなりやすいため、ダンベルの向きは収縮時も外向きを勧める。

中・上級編:伸張ポジション

より広背筋を使う方法。

  • 身体のブレを防ぐために、シートの上の脚・殿筋に体重を乗せる。
  • 広背筋の下部を意識し、ぐっとストレッチを掛ける。

中・上級編:収縮ポジション

  • 体重は、シートの上の脚・殿筋に乗せたまま維持。
  • 広背筋下部から引き上げるように、上体を起こしていく。