
力こぶ(上腕二頭筋)を鍛えるマシン「アームカール」。
使い方はシンプルですが、ちょっとしたコツを押さえることでトレーニング効果がぐっと変わります。
今回は、上腕二頭筋にしっかり効かせるための基本ポイントを5つに絞ってご紹介します。

1 シートの高さ調整
2 バーの持ち方
3 動作の範囲
4 動作のスピード
5 呼吸
それでは順に解説していきましょう。
マシン設定のポイント(1つ)

<ポイント1> シートの高さ調整:肘の位置を マシンの「支点」に合わせる
アームカールは、肘を支点にして腕を曲げ伸ばしする回転運動 です。(扇子を閉じるような動き)
なので、シートの高さは「肘の位置」が「マシンの支点」と合う位置に調整します。
調整するときは
”背筋を伸ばし、肩の力を抜き、上腕を深くパッドに乗せた姿勢” で行いましょう。
動作中のポイント(4つ)

<ポイント2> バーの持ち方:「肩幅」&「手のひら全体」で持つ
肩の付け根から腕をまっすぐ伸ばした位置で、バーを持ちます。(肩幅)
このとき、指で持つのではなく、「手のひらの真ん中」にバーを置くと、上腕二頭筋に刺激が入りやすくなります。
<ポイント3> 動作の範囲:負荷が感じられる範囲でストップ
動作は、上腕二頭筋に「負荷が乗っているな~」と感じている範囲で繰り返します。
特に、バーを戻すときが重要で、腕が伸び切る手前(20度くらい手前)でストップします。
必要以上に大きく動かしても、トレーニング効果は上がりません。
<ポイント4> 動作のスピード:ゆっくり 丁寧に
反動を使わず、スピードをコントロールしながら動作を行うと効果的です。
反動を使うと、扱える重量はぐっと上がりますが、上腕二頭筋以外の筋肉が大きく働いてしまうためトレーニング効果は落ちてしまいます。
軽い重量でも、「背筋を伸ばし、肩の力を抜いた姿勢」でゆっくり丁寧に動作を繰り返した方が、上腕二頭筋に効率よく負荷をかけることができます。
<ポイント5> 呼吸:バーを引き寄せるときに「吐く」
- 力を入れてバーを上げるとき →「はく」
- バーを戻すとき →「すう」
アームカールは、力みやすい種目です。
呼吸をうまく利用することで、血圧の急上昇を防ぎます。また、無駄な力みが入りづらくなるので、上腕二頭筋に効率よく負荷をかけることができます。