下半身の強化をしたいけど、「膝」がちょっと不安・・・。

中高年の方に、意外と多いお悩みです。

今回は、膝に不安がある方でも、安心してトレーニングができるポイントをお伝えできればと思います。

(注)動作に問題のない方のみを対象としています。(ケガをされている方、お医者さんにレッグプレス等のトレーニングを止められている方は除きます。)

よくある動作

膝に不安がある方の特徴の1つとして、「膝に手を添える」姿勢をとっていることです。

 ※レッグエクステンション(マシン)でも、同様です。

手を添える理由を聴いてみると、「もともと膝を痛めやすいから」「(以前 痛めたことがあって)膝が心配だから」との返答が目立ちます。

手を添えることは、身を守ろうとする無意識の行動ですが、実はその行動が逆効果になることもあります。

意識が集中してしまう

手で触れたところは、意識が集中しやすくなります。

膝に手を添えることで、かえって意識を「膝」に集中させてしまうことになります。

姿勢が崩れやすい

膝に手を置くと、上体が前傾したり、猫背になることがあります。

これらの姿勢は、膝への負担を増やしてしまう動作に繋がりやすくなります。

対処法①「手」の位置を変える

膝に負担が掛からないようにする対策として、手を添える位置を変えてみます。

お勧めは「お尻(下の方)」です。

意識を集中させる場所を ずらす

お尻は、レッグプレス動作において、とても重要な筋肉です。

お尻に手を添えることで、集中する部分をサブ的に働く「膝」ではなく、メインの「お尻(大殿筋)」に変更します。
動作中はぜひ、お尻の筋肉がしっかり動いていることを確認してみてください。

良い姿勢で動作できる

手を前方(膝)へ出さないことで、背筋の伸びた良い姿勢を取りやすくなります。

良い姿勢は、レッグプレス本来の動き「股関節を中心とした動作」がスムーズにできるようになります。股関節周りの筋肉がメインで働けるようになるため、結果的に膝への負担が和らぎます。

対処法②「足」の位置を確認する

「足」を置く位置。これも重要です。

理想は、負荷を足の裏全体で受け止めている位置(もしくは かかと側)です。

動作中、指先側で足のプレートを押しているようであれば、それだけで膝への負担が増しますので修正をしてみてください。

 ▶レッグプレスのトレーニング(足の位置 含む)詳細は こちら