フリーウエイト、マシントレーニング問わず、多くのウエイトトレーニングは単関節動作と多関節動作に分かれます。
・単関節動作:1つの関節を介した動作
・多関節動作:2つ以上の関節を介した動作
動きの違い
<単関節動作>
例:ペックフライ(肩関節)
他に、アームカール、プレスダウン、レッグカール、レッグEX、サイドレイズ、など。
<多関節動作>
例:チェストプレス(肩関節・肘関節)
他に、ショルダープレス、ワンハンドローイング、レッグプレス、スクワット、ランジ、など。
動作・設定の注意点
単関節動作
●動作の「支点」を意識する
支点となる関節はどこか? を明確にします。
●動作中も「支点」の位置を固定する
あえてずらす、という場合を除きます。
●マシンの「支点」と合わせる
トレーニングマシンを使う場合、これは必須です。
マシンと動作の支点がずれていると、トレーニング効果の減少・関節への負担増などに繋がります。
多関節動作
●ターゲット筋を意識する
どの筋肉に刺激を与えたいのか?を明確にします。(例えば、「背中」の上なのか? 真ん中? それとも下?)
●ターゲット筋に負荷がMAXでかかるように設定する
フリーウエイトであれば、ダンベルやバーベルの位置。マシンであれば、グリップなどの位置を調整します。
(例えば、チェストプレスの場合。
大胸筋をまんべんなく鍛えたいのであれば、大胸筋の「上下幅の中央」に負荷がMAXでかかるようにする。つまり、バストトップとグリップの位置を一直線上にする。)
動作中も、常にターゲット筋に負荷がかかるよう、身体の動き・姿勢をコントロールします。
重量の扱い
(右)ペックフライ・単関節動作と、(左)チェストプレス・多関節動作。
単関節動作
●身体の中心ライン(縦軸)と負荷がかかる位置の距離が離れているため、軽めの負荷で十分トレーニングができます。
●支点となる関節以外は動かさないため、ターゲット筋以外の筋肉が使いづらくなります。
●多関節動作のトレーニングと比べ、こちらの方がターゲット筋の意識がしやすい、という意見は多いようです。(種目・個人差あり)
多関節動作
●負荷のかかる位置が身体の中心ライン(縦軸)に近いため、高重量が扱いやすいです。
●2つ以上の関節を動かすため、ターゲット筋以外の筋肉も動員しやすくなります。